お砂糖を焦がすとなんとも香ばしく、絶妙な味になります。エスプリの効いたフランス菓子には、いろいろなパートにしっかりと焦がしたおいしさが取り入れられています。焦がしたおいしさの不思議な魅力が、人気の由縁でしょうか。
グラニュー糖のシロップがキツネ色に色づき、さらに煙が少し出るくらいまで加熱しますが、そこからの変化は急激です。「ここ!」という一瞬のいちばんよいキャラメルになったら、瞬間的に冷やします。ニ〜三秒の差で、全く違う味になってしまいます。
おいしいキャラメルを作るには、慎重さと大胆さが必要です。それがキャラメル作りのおもしろさです。
もともと砂糖は、自然の植物からの贈り物。使い方しだいで、多彩なおいしさを作りだします。
美味しさを追求しますと“焦がし”の旨さにたどりつきます。
焦がすことによってその過程で甘味に苦味や酸味が加わり、旨味が増します。表面のカラメリゼは時間とともに生地にしみこみ、又違ったおいしさが味わえます。
キャラメルにした旨味をお届けしたいと願っております。